日本地理学会 「水環境の地理学」研究グループ
第1号 News Letter 1999年5
日本地理学会水環境の地理学研究グループ事務局発行
102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1
  TEL:03(3264)9456(直通)/E-mail: kodera@i.hosei.ac.jp
法政大学 文学部地理学教室 小寺(水文地理学)研究室   /http://www.i.hosei.ac.jp/~kodera

                      第1回研究集会開催のお知らせ

 1999年度春季学術大会に於いて正式に発足した本研究グループの第1回研究集会を以下の要領で開催します。第1回ビジネスミーティングでのテーマ設定をふまえ、GIS・環境教育の各分野からの発表を予定しております。今回の研究集会は、今後の研究グループでの活動を行ってゆく上で、指針の一つとなるような集会として位置づけることが出来るかと思います。お時間お繰り合わせのうえ、各方面からの多数の参加をお願いします。

日  時:1999年6月19日(土)15:00〜17:00(会場の関係上、時間厳守です)
会  場:法政大学大学院棟92年館401教室(外壕通り沿いの建物です)
発表題目:原 美登里(杏林大・非):「水環境データベースの構築と今後のGIS化」
     小川洋一(埼玉県立鷲宮高等学校):「水を素材とする地理授業の試み」

研究グループの活動内容

 平成11年1月28日法政大学で行われた発足準備委員会と平成11年3月27日専修大学で行われた第1回ビジネスミーティングでは本研究グループの活動について話し合いが行われ、下記の通り決定しましたので報告致します。

 

1.研究グループの名称:「水環境の地理学」研究グループ

2.研究代表者:森 和紀(三重大)

                       〒514-0007 三重県津市大谷町83-10

                       TEL:059(225)7588 E-mail: morikzk@edu.mie-u.ac.jp

                       三重大学教育学部地理学教室

3.事務局代表:小寺浩二(法政大)

                           102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1

                           TEL:03(3264)9456 E-mail: kodera@i.hosei.ac.jp

                       法政大学文学部地理学教室 小寺(水文地理学)研究室

4.研究テーマ

 @水の分野における地理学的手法の有効性

 A水環境の地理学における情報システムの活用

 B水を素材とする環境教育

5.活動計画

 (1)研究会の開催 年二回

 (2)ニュースの発行 年二回

 (3)活動期間 3〜4年間(作業グルーフに移行予定)

 (4)研究成果 シンポジウム・研究報告書

6.1999年度活動計画

 (1)第1回ビジネスミーティング(専修大学)

 (2)第1回研究集会(開催案内参照)

 (3)第2回ビジネスミーティング(四国大学)、1999年10月9,10日

 (4)第2回研究集会 12月第2、3土曜日のいずれかを予定

 

事務局からのお願い

  本研究グループでは、今後も研究集会を開催する予定でおります。環境教育およびGISを中心に、発表を希望される方は事務局まで連絡をお願いします。積極的な発表・参加を期待致します。また、事務局から発表をお願いする場合もあるかと思います。その折にはご理解・ご協力のほどをお願い致します。

 経費削減・事務簡略化のため,各種連絡事項をできるだけ電子メールで行いたいと考えております.メールアドレスをお持ちの方は,事務局までアドレス名をご連絡ください.

                    第 1回ビジネスミーティングの報告

 

 今年度春期学術大会において第1回ビジネスミーティングが平成11年3月27日(14時〜15時)に専修大学において開催されましたが、その際に議論された内容を報告致します。

【出席者】:安形,小口,小野寺,恩田,小寺,小林(信),斉藤,佐藤(芳),新見,鈴木(裕),高木,谷川,谷口(智),塚田,辻村,萩原,浜田(崇),原(昭),肥田,細野,三井,宮岡,宮沢,森,矢島,吉越,山本(英) 27名

 

 まず、グループ代表者である森 和紀(三重大)より当研究グループの発足について、@以前日本地理学会における水に関する研究グループがあったが、それから数年が経過し,水の分野がおかれている現状も大きく変化したこと、A近年水を扱う学会がたくさんあるが、地理学という学問分野に本籍地をおいたとき、水の分野が学際的なことを考えられる地理学において何かなされるべきことはないこということを背景に発足した旨の説明があった.続いて、小寺浩二(法政大)より発足までの経緯が報告された。その中で、平成11年1月28日法政大学で行われた発足準備委員会で水文地理学だと自然的なニュアンスが強く人文の人間の参加が望めないのではないか,という指摘から,名称にとらわれずいろいろな分野からのアプローチが可能なテーマが理想的であるということで意見があり,この結果を踏まえて本研究グループでは「水環境の地理学」研究グループとして活動を行うことに決定したことについても説明があった.

 代表者と事務局の紹介の後に、研究テーマについて検討が行われた.第一に@水の分野における地理学的手法の有効性では現在いろいろな学問分野で水を扱っているが地理として水に何ができるかに重点をおいて進めるという点を中心に話し合われた。その中で、従来地理においてどのように水を扱ってきたか、他分野ではどのような水の研究をおこなっているのかなどを理解することによって、地理における方向が見いだされるのではないかといった意見が出された。

   A水環境の地理学における情報システムの活用については、水の分野ではGISを活用している研究者が少ない現状が説明され、今後どのように水の研究に活用していくかが議論された。また、データベースの必要性について意見が出され、すでに整備されている水に関するデータベースの紹介があった。さらに、活用方法や整備の問題点が挙げられたが、後々研究会でまとまった発表会を設ける方向でまとまった。

   B水を素材とする環境教育については、成果を出すことはなかなか困難であり、実際の教育の場に応用できる形で模索していくことが確認された。

 以上のような話し合いの上,森代表者より,@の研究テーマが根底にありA,Bがそれに関連していくという形で進めていくのがよいであろうとの方向性が示された。また,研究グループは発表会的な形式で進めていくのか,新しいものを見いだしていくのか,という質問に対しては,発表会的な形式で進めるとの方針が示された.

 最後に今後の予定、連絡方法などが話し合われ、第1回ビジネスミーティングは無事終了した。


       水に関するデータベース

 現在、水に関するデータベースが様々な機関や団体、個人で整備されています。これらのデータベースは専門的で学術的に価値の高いものから、一般向けのもの、入手困難なものから、容易に手に入られるあるいは閲覧することのできるものまで幅広くあります。しかし、「どのようなものが」、「どこにあり」、「どのようにして利用可能なのか」など多くのデータベースの存在を十分に把握されていないのが現状です。本研究グループの話し合いの席でも、「水に関するデータベース」の整備はもちろんであるが、「データベースに関してのデータベース」が必要ではないかと言った意見も出されました。

 現在ある水に関するデータベースについて、利用・閲覧が容易なものにインターネットによって利用できるものが多くあります。これらは一般向けのものがほとんどですが、今回は「水」関連図書データを紹介します。一度ご覧になってみてはいかがですか。

 

@ミツカン 水の文化センター 「水」関連図書データベース

                        (http://www.mizu.gr.jp/serch.html)

 「ミツカン 水の文化センター」は@「水の文化」に関わる研究活動を行い、その成果を広く公開し、啓蒙活動を展開することで「水」に関する意識の向上をはかる。A新しい「水と人とのつき合い方」の提案を通して人々の豊かなくらしの創造に貢献する。を目的とした設立されたミツカングループが活動を支援する組織です。このセンターの事業の一つにミツカン水の文化センターライブラリーがあります。ここでは水に関する資料収集等に援助を目的にホームページを開設しました。その中に「水」関連図書データベースがあります。水に関する約1万2千の書籍がキーワードと分類によって検索することができます。このデータベースは水文献研究会編の文献集をデータベースしたものです。文献集をご覧になった方は多くいることと思います。既に文献集をお持ちの方も、文献集とあわせてこのデータベースを利用してみてはいかがでしょうか。