認 知 言 語 学 |
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研究書 (著者アルファベット順) |
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東
眞須美: メタフォリカル コンピテンス―比喩的表現の理解と運用 |
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Adele
E. Goldberg: Constructions: A Construction Grammar Approach to Argument
Structure (Cognitive Theory of Language and Culture Series) |
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Adele
Goldberg: Constructions at Work -The nature of generalization in language |
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早瀬
尚子・堀田優子: 認知文法の新展開 (英語学モノグラフシリーズ
(19))
認知文法の基本理念の1つ「動的使用依拠モデル」に沿って英語を分析している。「なるほど」と思わせてくれる。
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本多
啓:
アフォーダンスの認知意味論―生態心理学から見た文法現象
独自の視点から常に良い研究をされている本多氏の(発売時点での)集大成的な本。洞察の深さには頭が下がります。 |
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池上
嘉彦: するとなるの言語学―言語と文化のタイポロジーへの試論 (日本語叢書) |
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池上
嘉彦: 英語の感覚・日本語の感覚―“ことばの意味”のしくみ
(NHKブックス)
認知言語学の視点から、日本語との比較をふまえ、文法書や辞書だけでは決してわからない、英語の豊かな意味の世界に分け入る。言語の固有の感覚を明らかにしながら、ダイナミックに変化することばの本質を鮮やかに示す。
(@nifty booksより)傑作です。うちの学生は絶対に読んで下さい。買いなさい!そして一生大切に持ってなさい!(尾谷)
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今井
隆夫: イメージで捉える感覚英文法―認知文法を参照した英語学習法 (開拓社言語・文化選書) |
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河上誓作・谷口一美(共編):
ことばと視点 (阪大英文学会叢書
4)
表題の通り、<視点>という視点からことばについてかかれた論文を計14本掲載している。「視点がどう言語に関係しているの?」と疑問に思った学生は、ぜひ谷口一美氏が書いているまえがきだけでも読んでもらいたい。わずか5ページの解説だが、視点の重要性がよく分かるだけでなく、これがあなたの卒業研究の始点となるかもしれません。 |
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ロナルド・W・ラネカー:
認知文法論序説 Cognitive Grammar: A Basic Introduction |
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Lee, David (デイヴィッド リー) 実例で学ぶ認知言語学
入門書として定評のあった本書ですが、もう訳本が出てしまう。少し発展的な内容も含んだ入門書を探している人には是非! 宮浦国江先生の翻訳も読みやすいです。おかげでこの原書を大学院のテキストとして使えなくなった、、、、と嘆かれている先生も多いことでしょう(笑) |
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籾山
洋介: 認知意味論のしくみ
(シリーズ・日本語のしくみを探る)
非常に分かりやすい説明です。学部生で、言葉の意味に興味がある人は読むべき。特にメタファーね。意味に興味がなくても、言葉の創造性に興味があれば、やはり読むべき。 |
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二枝
美津子:
『主語と動詞の諸相―認知文法・類型論的視点から』
主語と動詞は必ず文章には必要である。目的語が存在しない場合もあるが、主語がなければ文はなりたたない。この「主語」とは何なのかについて、類型論と認知文法の視点から分析する。
(bk1より) |
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二枝
美津子:
『格と態の認知言語学―構文と動詞の意味』
英語の中の格と態とをめぐり、認知言語学の視点に立って構文のつながり・関係を人間の事態への捉え方から追求することで、英語全体の構図を明らかにし、言語表現にみる人間の認知のあり方を示す。
(bk1より) |
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谷口
一美: 認知意味論の新展開―メタファーとメトニミー
(英語学モノグラフシリーズ)
これを読まずしてメタファーやメトニミーの研究は始められません。広くて深い。 |
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谷口
一美: 事態概念の記号化に関する認知言語学的研究 (ひつじ研究叢書(言語編)) |
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マイケル・トマセロ:
心とことばの起源を探る (シリーズ 認知と文化
4)
本書で著者が焦点を当てるのはヒトの認知の中でも種に特有な側面に限る。広い視野で見れば、ヒトの認知が伝統的な認知心理学の教科書の章立てのような要素、すなわち知覚、記憶、注意、カテゴリー化などから成り立っていることは確かである。だがこれらはみな、ヒトと他の霊長類に共通する認知プロセスである。ここでの私の説明は、これらを前提とした上で、そのような基本的スキルが、ヒトの認知という霊長類の認知の中でも特別なものに変貌していった進化論的、歴史的、個体発生的プロセスに、ヴィゴツキー的なやり方で焦点をあてていく。(「BOOK」データベースより |
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Michael
Tomasello: Constructing A Language: A Usage-Based Theory Of Language
Acquisition
言語獲得に興味があるなら、ゼッタイに読まなければいけない本ですね。幼児の言語習得はもちろんのこと、発達心理学や認知心理学などの知見を盛り込んで、言語習得の過程と仕組みを(生得的なモジュールなどに頼ることなく)解明していこうという試みは、非常に魅力的です。ラネカーの動的使用依拠モデルに興味がある人も必読です。こういうデータを扱う人って、やっぱりすごいですよね。説得力が違います。 |
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マイケル・トマセロ:
ことばをつくる―言語習得の認知言語学的アプローチ
Constructiong A Language: A Usage-Based Theory of Language Aquisition の邦訳です。 |
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定延
利之: 認知言語論 |
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杉本
孝司: 意味論〈2〉認知意味論 (日英語対照による英語学演習シリーズ) |
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Sweetser, Eve E.: 認知意味論の展開―語源学から語 |
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Taylor, John R.: Linguistic Categorization: Prototypes in Linguistic Theory |
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ジョン・R.テイラー:
認知言語学のための14章
第三版
第三版の和訳です。初版和訳は絶版ですが、こうやって新しく出版されるくらいですから、それだけニーズが多い良書ということですね。 |
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ジョン・R.テイラー:
認知文法のエッセンス |
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ジョージ
レイコフ:
認知意味論―言語から見た人間の心
言わずと知れたレイコフノ大著。「認知言語学はここから始まった」と言っても過言ではない。ことばの意味について卒論を書く人には必ず読んでもらいたい。There構文や前置詞overの事例研究は特に。 |
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ジョージ・レイコフ:
レトリックと人生
卒論でメタファーやるなら、これは必読書ですね。そうじゃなくても、意味(特に多義)をやる人にも読んでもらいたい。 |
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レイモンド・W.
ギブズ Jr.: 比喩と認知 心とことばの認知科学
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山梨
正明: 比喩と理解 新装版 (コレクション認知科学 5) |
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山梨
正明: 『認知文法論』
日本語で書かれた初期の認知言語学関連の草分け的存在で、傑作です。もちろん山梨先生の独特の分析眼も楽しめます。学部生は必読! |
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山梨
正明: 認知言語学原理
学部生にはちょい難しいかも。私は著者のサイン入りを持っています。 |
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山梨
正明:
ことばの認知空間
認知言語学のアプローチから、日常言語のメカニズムとその背後に存在する人間の知のメカニズムの一面を考察する。一般的認知能力を特徴づける多様な認知プロセスとの関連から、言語現象の体系的な分析を試みる。
(@nifty booksより) |
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山梨正明:
『認知構文論―文法のゲシュタルト性』
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吉村
公宏: 認知意味論の方法―経験と動機の言語学 |
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シリーズ物 |
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認知言語学フロンティアシリーズ (山梨正明 [監修] 、研究社) |
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上原 聡・熊代文子(著) 音韻・形態のメカニズム ─認知音韻・形態論のアプローチ
(講座認知言語学のフロンティア 第1巻) |
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尾谷昌則・二枝美津子(著) 構文ネットワークと文法 ―認知文法論のアプローチ (講座
認知言語学フロンティア 第2巻) 第1章では伝統文法から認知言語学の出現に至までを概観。第2章は、認知文法(認知言語学)の基本概念、構文ネットワークと構文のリンキングについて。第3章では態の問題、第4章では格の問題を議論し、第5章では構文の拡張について語用論的な視点も取り入れて考察。5章は、若者ことばで卒論を書く人にお勧め。
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深田 智・仲本康一郎(著) 概念化と意味の世界 ─認知意味論のアプローチ (講座
認知言語学フロンティア 第3巻) 2007年末から刊行が始まった認知言語学フロンティアシリーズですが、これが2冊目です。具体例が豊富で、非常に分かりやすいため、入門書としてもオススメ。もちろん、本格的な研究(卒業論文も含めて)を始める人なら是非読んでおきたい。
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崎田智子・岡本雅史(著) 言語運用のダイナミズム ─認知語用論のアプローチ (講座
認知言語学のフロンティア 第4巻)
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堀江薫・プラシャント・パルデシ(著) 言語のタイポロジー ─認知類型論のアプローチ
(講座:認知言語学のフロンティア 第5巻)
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児玉一宏・野澤元(著) 言語習得と用法基盤モデル ─認知言語習得論のアプローチ (講座
認知言語学のフロンティア 第6巻)
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シリーズ認知言語学入門 (池上嘉彦・河上誓作・山梨正明 [監修] 大修館) |
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辻
幸夫: 認知言語学への招待 (シリーズ認知言語学入門 (第1巻))
認知言語学全般の問題を分かりやすく解説。大堀氏の本と並んで良き入門書。 |
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吉村
公宏: 認知音韻・形態論 (シリーズ認知言語 |
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松本
曜: 認知意味論 (シリーズ認知言語学入門 (第3巻))
認知言語学的な視点から意味に関する研究を紹介。卒論が意味に関係するなら必読。 |
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認知文法論〈2〉
(シリーズ認知言語学入門)
主に英語の構文について認知言語学的視点から研究したもの。中村氏が行っている日本語との比較が面白い。 |
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認知コミュニケーション論
(シリーズ認知言語学入門 (第 |
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論文集 |
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池上
嘉彦: 自然な日本語を教えるために―認知言語学をふまえて |
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ことば・空間・身体 |
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メタファー研究の最前線 |
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認知言語学の発展
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認知言語学〈1〉事象構造
(シリーズ言語科学) |
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大堀
寿夫: 認知言語学
各領域ごとのツボを押さえた良書。認知言語学の全体像と背景を見渡す入門書として最適。 |
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『言葉と認知のメカニズム』 山梨正明教授の還暦記念論文集です。総勢43名が寄稿しており、尾谷も含まれています。大雑把にくくれば「認知言語学」の論文が収録されているということになりますが、意味論、語用論、構文文法、認知文法、コミュニケーション論、談話分析といった山梨先生の多彩な趣味.........ではなくて、幅広い研究活動を反映した論文が結集しています。しかし一番の目玉は、山梨先生がご自身の学問・教育の遍歴を記した随想ですね。これが一番勉強になりました(笑)
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認知言語学論考〈No.9(2009)〉 |
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事典など |
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『ことばの認知科学事典』
言語学、心理学、脳神経科学などで注目されているテーマ「ことばと認知」に関する包括的な事典。用語辞典としての機能も備える。専門的なことを勉強するなら、必ず買いましょう。 |
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辻幸夫(編):
『認知言語学キーワード事典』
専門的なことを勉強するなら、必ず持っておくべきです。 |
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入門書 |
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河上
誓作: 認知言語学の基礎 |
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籾山
洋介: 日本語表現で学ぶ 入門からの認知言語 |
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籾山
洋介: 認知言語学 |
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李
在鎬: 認知言語学への誘い―意味と文法の世界 (開拓社言語・文化選書) |
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高橋
英光: 言葉のしくみ―認知言語学のはなし (北大文学研究科ライブラリ) (北大文学研究科ライブラリ 1) |
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谷口
一美: 認知言語学―学びのエクササイズ (学びのエクササイズ)
一般教養として読める平易な書き方。著者はこの分野の将来を担う期待の若手。 |
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F.
ウンゲラー: 認知言語学入門 |
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吉村
公宏: 『はじめての認知言語学』
「はじめての〜」って表題は最近多いですね。でも、それだけに初心者にはお勧めの本です。 |
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