<法政マーケティング倶楽部>発足にあたって
HMC教員理事代表 小川孔輔 教授
1992年春に、法政大学大学院社会科学研究科経営学専攻
(通称:法政ビジネススクール)が発足しました。
筑波大学と青山学院大学に続いて、日本では3番目の社会
人向け夜間経営大学院でした。その後、多くのビジネススクール
が生まれ、法政大学内でも法学部が社会人向けの修士コースを
創設し人気を集めるなど、HBSの事業は、学内改革にも良い影
響を与えてきました。
法政ビジネススクールとしては約30名強、マーケティングコー
スだけでも、毎年約10名の卒業生を送り出しています。発足か
ら7年たち、卒業生の間からは卒業後も情報交換の場と継続的
な勉強の機会がほしいという要望をいただきました。
現総長である清成先生とわたしが、1991年にHBSの企画をは
じめたときに考えた、「設立のねらい」は以下の3つでした。
ひとつには、社会人が国内で比較的容易にMBAの資格がと
れる制度をつくること。
2つめは、経営大学院が、社会人学生のネットワーク作りに貢
献すること。
3つめは、産業界(実務家)と学会(研究者)が相互に学習する
ことにより、大学の教育と研究を再活性化させることでした。
以上の目的を達成するために、卒業生が継続的に、そして、気
楽に大学院に「戻ってくることができる」仕組みが必要だと考えま
した。また、マーケティングコースの卒業生であることのメリットを、
もっと享受していただきたいという願いもあります。そのことが、新
しい後輩たちを大学院に誘引する力になると考えます。
そんなわけで、法政マーケティング倶楽部を発足しました。第一
回の会合で挨拶された、大学院客員教授の陸正先生が、「発足
するのは簡単けれど、2回目の会合にきてもらえるのはむずか
しいですよ」と指摘されていました。このホームページは、倶楽部
の維持と発展のためのコミュニケーション手段と位置づけていま
す。
わたしども教員だけでなく、皆さんの最近のお仕事内容、ジョ
ブ機会についての情報提供、大学が提供する<ワークショップ>
などの教育サービスなどを継続的にアナウンスしていきたいと
思います。
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