論文・雑誌
どのような時に使うのか?
論文
- 論文の良さは、「専門性」と「情報の厚み(一定のボリュームを持つという意味)」である。
- その分、「速報性」「コンパクト性」では新聞に劣る。
- しかし、pdfで閲覧可能な論文の場合、多くの人が読みやすいという意味で、「情報へのアクセスのしやすさ(手に入りやすさ)」は、図書よりも高い。
- ただし、専門分野の論文になると、情報が高度になる。その分、読むのに苦労することもある。
雑誌
- 雑誌は一般雑誌と学術雑誌に分類することがある。ここでは一般雑誌を扱う。
- 一般雑誌の良さは、「速報性」と「情報の厚み」の両方を一定程度備えている点である。
- 言い換えれば、どちらも中途半端ともいえる。
- 一般雑誌の一部の記事では、あるテーマについて数ページから10ページ程度の分量でまとめていることがある。
- 調べる内容によっては、これが最初の手がかりとなることがある。
国内の論文
Google Scholar(グーグル・スカラー)
- 自宅でも使用可能。ただし、大学内のインターネット接続環境のほうが読めるpdfが多い。
- そのキーワードが用いられていて、よく引用されている論文等が上位に出てくる。
- つまり、「まずどの論文から読めばよいのか?」という時に手掛かりとなることが多い。
- 「引用元」から、その論文が引用されている論文を読むことができる。
- 「☆」の隣に「''」のマークがある。「''」をクリックすると文献の詳細情報が出てくる。
- これをコピーして引用文献リスト作りに役立てると良い(ただし、情報が足りない時もある)。
CiNii(サイニイ)
- 自宅でも使用可能。ただし、 大学内のインターネット接続環境のほうが、自宅からつなぐよりもpdfで閲覧できる文献が多い。
- 文献についての情報(巻、号、ページ数など)が分かりやすいので、引用文献リスト(下記の「引用の仕方」参照)を作る時に便利。
J-STAGE
- 「Google Scholar(グーグル・スカラー)」「CiNii(サイニイ)」では掲載されていない論文がヒットすることもある。
- 基本的に学会誌の論文を検索するのに向いている。「月間アクセス数ランキング」が参考になるときがある。
- 論文によっては引用文献のリンク先が示されているものがある。クリックするだけでその論文が引用した論文のリンク先にいけることがある。
IRDB(学術機関リポジトリデータベース)
- 紀要、博士論文などを探す時に便利。
- 上記までのデータベースでは見つからない論文が見つかるときがある。
- かなり多くの論文がpdfで読める(※日本国内の学術機関リポジトリに登録されたコンテンツのメタデータを収集している)
- ただし、学会誌のような査読つき論文を探すデータベースではない。その意味で、検索範囲は限定的である。
海外の論文
Google Scholar(グーグル・スカラー)
- 日本語だけではなく、海外の論文等も探せる。
法政大学図書館の「データベース」
- 分野ごとに様々なデータベースがある。
- 「オンラインデータベース(E-Database)」をクリック
- 「ログイン」する
- 「海外の論文・記事をさがす」をクリック
- 対象となるデータベースを選択
国内の雑誌
magazineplus
- 大学内のインターネット接続環境が必要。
- 論文と雑誌の両方を検索するときに便利。
- pdfで閲覧ができないような紙媒体の資料も豊富。
- 「オンラインデータベース(E-Database)」をクリック
- 「ログイン」する
- 「日本の論文・記事をさがす」をクリック
- 「magazineplus」を選択
東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー
- 大学内のインターネット接続環境が必要。
- 「週刊東洋経済」「会社四季報」などを収録。
- 特に就職活動や企業情報などに関連したことを調べるときに使いやすい。
- 「オンラインデータベース(E-Database)」をクリック
- 「ログイン」する
- 「日本の論文・記事をさがす」をクリック
- 「東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー」を選択
Web OYA-bunko
- 大学内のインターネット接続環境が必要。
- 雑誌の図書館「大宅壮一文庫」の雑誌記事索引検索データベース。
- 大衆誌を中心に収録され、その時代の空気や生の世相、民衆の声が反映されている。
- 「オンラインデータベース(E-Database)」をクリック
- 「ログイン」する
- 「日本の論文・記事をさがす」をクリック
- 「Web OYA-bunko」を選択
ざっさくプラス
- 大学内のインターネット接続環境が必要。
- あるキーワードがどの年代に多く使われていたのかを示すグラフを作成しやすい。
- 「オンラインデータベース(E-Database)」をクリック
- 「ログイン」する
- 「日本の論文・記事をさがす」をクリック
- 「ざっさくプラス」を選択
論文・雑誌の探し方の流れ
- まずpdfを探し、なければ紙媒体を探すのが基本である。
- まず、「Google Scholar(グーグル・スカラー)」「CiNii(サイニイ)」「J-STAGE」を使って、pdfで閲覧可能か確認する。
- それでもなければ、直接、Googleなどで論文タイトルなどで検索する。
- すると、「CiNii(サイニイ)」などではpdf閲覧可能になっていない論文でも、サイト上でpdfが閲覧できるときもある。
- 上記の検索をしてみても、閲覧が不可であれば、図書館で紙媒体の論文・雑誌を「法政大学図書館OPAC」で探す。
- 法政大学になければ、「複写申込」(有料)が可能か確認する。「法政大学図書館OPAC」でログイン後に、「ILL依頼状況照会」から可能。その際に、大学内で閲覧ができないを確認しておく。
- 大学以外の機関を利用するときには、国立国会図書館の利用者登録をして、「遠隔複写サービス」(有料)を利用するのもよい。
引用の仕方
- 論文は、著者 出版年、論文タイトル、雑誌名、号数、ページ数などを書く。
- 下記は一例である。分野によって表記の仕方は若干異なる。
著者(出版年)「論文タイトル」『雑誌名』号数,ページ数
田澤実・梅崎修 (2017)「キャリア意識と時間的展望―全国の就職活動生を対象にした自由記述分析―」『キャリア教育研究』35(2), p47-52.