白書
どのような時に使うのか?
- 白書の良さは、「情報の信頼性の高さ(政府が扱っているという意味で)」と「情報の厚み(一定のボリュームがあるという意味で)」である。
- また、近年の白書等はほとんどがインターネット上でどこからでも読めるため、「情報へのアクセスのしやすさ(手に入りやすさ)」が非常に高い。
- 一方で、誰でも読めるため、白書のみのデータで、何か新しいことを見出していくことは困難でもある。
- その場合は、図書や論文等からの情報も探した方がよい。
どの白書を読むべきか分からない場合
e-Govポータル
- 「行政機関横断検索」を選択してから検索する。
- 全府省および独立行政法人等のホームページの掲載情報を横断的に検索できる。。
- 自分の知りたいことが、どの府省が関連するのか分からないことはよくある。一度これでキーワードを入れて検索するとよい。
どの白書を読むべきか分かっている場合
e-Govポータル(白書等)
- 各行政機関が公表する白書の一覧がある。
- その白書を発行している各府省のHPも確認するとよい。
- 年度が古い白書の場合は、最新の白書があるか確認するとよい。
白書にはどう慣れていくべきか?
- 自分が欲しいデータが、どのような白書や政府刊行物に掲載されているか知ることはなかなか難しい。慣れるまでが大変である。
- 新聞や新書などを読む習慣をつくり、「文部科学省の報告によれば~」などの記述が出てきた際に、そのHPに行って、その記事の元になっているデータ(白書等)を探すとよい。
- これをしばらく続けているとだんだん理解できるようになる。
- 新聞記事等を読んで満足するのではなく、その元となる資料を自分でも読む習慣をつけるとよい。
- また、図書館などでは、紙媒体の最新の白書が置いてあることがある。インターネットだけでなく、冊子も手にしてみるとよい。
各府省や独立行政法人の調査など
文部科学省「学校基本調査」
- 高校や大学等の学生数、就職者数、進学者数など。
文部科学省「大学・短期大学・高等専門学校におけるインターンシップ実施状況調査」
- インターンシップを実施している大学等における授業科目名、実施学年・学生数、実施時期、実施期間など。
文部科学省「大学、短期大学、高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査」
- 各年度の10月、12月、2月、4月の各1日現在の就職内定状況など。
厚生労働省「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査)」
- 卒業予定者の就職内定状況、卒業者の就職状況などの調査
総務省「就業構造基本調査」
- 国民の就業および不就業の状態など。
総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」
- 例えば、「【総計】市区町村別年齢階級別人口」を用いると、その自治体における年齢階級別の人口が分かる。
- Excelデータを用いて、図表(※データバーなど)を作成できる。
総務省「住民基本台帳人口移動報告」
- 例えば、下記の表を用いることにより、その自治体における年齢階級別の転入者数、転出者数、転入超過数が分かる。
- Excelデータを用いて、図表(※データバーなど)を作成できる。
- 「年齢(5歳階級)、男女別他市区町村からの転入者数-全国、都道府県、市区町村(移動者、日本人移動者、外国人移動者)」
- 「年齢(5歳階級)、男女別他市区町村への転出者数-全国、都道府県、市区町村(移動者、日本人移動者、外国人移動者)」
- 「年齢(5歳階級)、男女別転入超過数-全国、都道府県、市区町村(移動者、日本人移動者、外国人移動者)」
都道府県・市区町村のすがた(社会・人口統計体系)
- 各種統計データ(人口・世帯、自然環境、経済基盤、行政基盤、教育、労働、居住、健康・医療、福祉・社会保障など)をグラフ表示できる。
労働政策研究・研修機構
- 「日本労働研究雑誌」「ビジネス・レーバー・トレンド」など労働政策に関する情報を収録している。
障害者職業総合センター
- 障害者雇用および職業リハビリテーションに関連した調査報告書が豊富。
国会会議議事録検索システム
- 国会でそのキーワードが取り上げられたことがあるかについて探すことができる。
引用の仕方
- 白書の場合、著者名と書名を書く(出版年を省略することがある)。
- 下記は一例である。分野によって表記の仕方は若干異なる。
著者 『書名』
文部科学省「学校基本調査-令和4年度 結果の概要-」